本体価格だけを見ても、ナオの家計と時間に合うかは決まりません。三年の支払と手入れ時間を同じ表へ置き、夕方20分を本当に取り戻せるかで比べます。
セール価格を見る前に、比較期間を36か月へそろえる
本体が安くても、専用袋や洗剤が頻繁に必要なら支払いは後から増えます。反対に、本体が高くても追加品が少ない場合があります。まず比較する全候補を36か月にそろえ、購入時の支払いと使い続ける支払いを同じ表へ入れます。
三年は製品寿命を保証する数字ではありません。候補を同じ物差しで見るための期間です。メーカーが示す保証やサポート期間が三年より短い場合は、その終了月を別に書きます。
三年表は八つの行から作る
リツの方眼ノートなら、候補を列、次の費目を行にします。税込・送料込みなど、価格条件もそろえます。
| 費目 | 36か月の書き方 |
|---|---|
| 本体 | 実際の購入価格。値引き条件もメモする |
| 必須アクセサリー | ドック、境界用品、設置部品など |
| 定期消耗品 | 単価 × 36か月中の交換回数 |
| 洗剤・袋・パッド | 1回量または1枚単価 × 想定使用回数 |
| 電池・充電器 | 説明書に適合する交換品と入手先。時期不明なら不明 |
| 電気・通信 | 運転・待機電力、必須の月額サービス |
| 修理・送料 | 保証外の診断、往復送料、修理窓口。金額不明も残す |
| 廃棄・初期化 | 自治体や回収方法、データ削除の手順 |
定期消耗品は「価格×期間」だけでなく、交換頻度の根拠も横に書きます。家庭での実測値がない購入前は説明書の目安を使い、導入後に手入れ時間と頻度から更新します。
分からない金額を0円で埋めない
将来の電池価格、故障回数、クラウド料金は確定できないことがあります。その場合、根拠のない平均値を入れるより「不明」と書くほうが比較に役立ちます。不明がある候補は、最安候補ではなく確認待ちの候補です。
幅を置ける項目だけ、最小と最大の二列にします。たとえば消耗品が年2〜4回なら両方を計算できますが、故障するか分からない製品へ架空の修理回数を割り当てません。保証期間、保証対象外、窓口、送料の有無まで確認し、分かる範囲を固定します。
部品は単価と一緒に「止まる日数」を見る
ブラシやフィルターが安くても、型番が分からない、公式の入手先がない、配送に長くかかるなら、その間は予定した家事を手作業へ戻すことになります。部品ごとに公式販売先、型番、送料、在庫確認日を記録します。
特に電池と充電器は、安さだけで互換品へ置き換える項目ではありません。NITEは掃除機用の非純正バッテリーや指定外充電器に関する事故に注意を促しています。適合を確認できない交換品しか見つからない候補は、価格比較を止める条件にします。
更新・アカウント・クラウドは利用継続条件として置く
接続する家庭ロボットでは、アプリやクラウドが止まった後に何が残るかを確認します。本体ボタンで開始・停止できるか、地図や予定は使えるか、アカウントなしで初期化できるか、譲渡・廃棄時にデータを削除できるか、という問いです。
消費者向けIoTの資料でも、更新、データ保護、インターフェースへのアクセス管理などは製品全体で考える能力として扱われています。ただし、資料が個別製品のサポート年数を保証するわけではありません。購入候補自身の案内を更新期間とアカウントの確認表で探し、見つからない項目は「不明」にします。
月額へ割るのは、停止条件を通過した候補だけ
比較の順番は、安い順ではありません。まず次を確認します。
- 適合する電池・充電器と主要消耗品を入手できる
- 必須サービスと、終了時に失う機能が分かる
- 家族が停止でき、手入れを無理なく続けられる
- 不明項目の数と影響を受け入れられる
この条件を通過した候補だけ、三年総額 ÷ 36 で月額へ直します。さらに、週に正味で戻る時間、身体負担、作業の中断を横へ置きます。家事負担が軽くなる価値を、無理に時給だけに換算する必要はありません。
総費用表の役目は、最安値を自動的に選ぶことではありません。使い続けられる部品と、使えなくなる条件を価格表の外へ追い出さず、納得できる候補を残すことです。