製品の「カーペット対応」を、ナオの家の全敷物へ一括適用しません。玄関マットもラグも一枚ずつ条件を持つものとして試します。
「カーペット対応」を、家の敷物全部へ広げない
固定されたカーペット、薄い玄関マット、毛足の長いラグ、房付きの敷物では、ロボットが出会う条件が違います。製品ページの「カーペット対応」は、家のすべての敷物で端をめくらず、房を巻かず、水拭きでも濡らさないという保証ではありません。
ナオの合図は「『カーペット全部』ではなく、玄関マット、机下ラグと一枚ずつ分けよう」です。一枚で問題が出ても、ほかの敷物まで同じ結論にする必要はありません。
一枚ごとに六つの状態を記録する
敷物へ「玄関マット」「机下ラグ」「寝室の固定カーペット」のような名前を付け、次のカードを埋めます。値段やブランドより、ロボットが接する端と裏面を先に見ます。
| 記録欄 | 確認する状態 |
|---|---|
| 端 | 浮き、反り、折れ、斜めから当たる場所 |
| 房・糸 | 長い房、ほつれ、細い装飾、修理が必要な箇所 |
| 毛足 | 長さ、密度、車輪やブラシが沈みそうな場所 |
| 裏面 | 床上で滑る、波打つ、使用中に位置が変わる |
| 厚み | 高さ、角、手前の助走、越えた先の空間 |
| 水拭き | 濡らしてよい素材か、機種がどう回避するか |
房や細いひもは、初回準備で床から上げるよう案内される例があります。房を切って機械へ合わせるのではなく、敷物の価値と手入れ表示を守り、上げられない場合は運転範囲から外します。厚みは段差の五項目カードへ分けて測ります。
アプリ設定より先に、めくれと移動を止める
吸引力、二度走行、カーペット検知などの設定を変えても、ラグそのものが滑る、端が反る、房がブラシへ届く問題は消えません。手で軽く触れただけで位置がずれる敷物、端が床から浮いている敷物、ほつれが進んでいる敷物は、先に試験対象から外します。
固定する場合は、敷物のメーカーや床材が認める方法を使い、床や敷物を傷めず、厚みや端の形が別の危険を作らないことを確認します。固定できた「つもり」で通さず、新しい条件としてもう一度在宅試験します。毎回重い家具で押さえる、運転前に敷物を巻く作業が必要なら、準備時間も判断に含めます。
乾式と水拭きは、別のミッションとして説明書を読む
まずモップや水タンクを使わない乾式の条件を確認します。その後、水拭き機能がある機種では、カーペット検知、モップ持ち上げ、進入禁止、モップを外す条件を取扱説明書で確認します。機種によってはラグを検知してもモップを持ち上げて横断できず、水拭き区域から敷物を外すよう案内される例があります。
「自動検知がある」だけで濡れないと決めず、実際の機種、装着状態、設定を一組で記録します。水拭きと濡らさない区域で、乾式の通過区域と水拭きの禁止区域を別にします。
濃い色、反射、模様などで挙動が変わる疑いがあっても、安全センサーを覆ったり無効化したりして通しません。機種の公式サポートへ確認し、解決しなければ区域から外します。
乾式から、一枚ずつ正面・斜め・退出を見る
危険な房やほつれがなく、説明書の条件内にある敷物だけを、在宅中に一枚ずつ試します。最初は乾式で、正面から入る、斜めから入る、敷物から硬い床へ出る、という三つの動きを見ます。手で押して乗せたり、端を踏んで試験条件を変えたりしません。
次のどれかが起きたら、その場で停止します。
- 端をめくる、敷物全体を押して動かす
- 房、ほつれ、毛をブラシへ引く
- 車輪が沈む、空転する、同じ場所を回る
- 底面やモップ部が強く擦る
- 敷物の先にある家具、コード、熱源などへ押し付ける
- 水拭きで濡らしてはいけない部分へ入る
停止後は無理に引き抜かず、取扱説明書どおりに本体を止め、絡みと損傷を確認します。同じ条件で繰り返し突進させて学習させる試験にはしません。
通す・固定後に再試験・避けるの三つを選ぶ
一枚ごとの判定を、次の表に残します。
| 判定 | 状態 | 毎日の運用 |
|---|---|---|
| 通す | 正面・斜め・退出でめくれ、移動、絡み、空転がない | 確認した装着状態だけで使う |
| 固定後に再試験 | 端や滑りだけが原因で、敷物に適した固定方法がある | 固定を新条件として最初から試す |
| 避ける | 房・ほつれ・毛足・素材・濡れ・再現性に問題がある | 進入禁止、敷物を外す、手作業へ戻す |
一週間は敷物の位置、端の浮き、人が直した回数、ブラシの絡みを記録します。季節で敷物を替えたときは、同じ「カーペット」扱いにせず新しい一枚として確認します。
毎回持ち上げる、敷き直す、房をまとめる準備が増えるなら、通過できても自動化の効果は小さくなります。成功条件は全敷物を走破することではなく、一枚ずつ無理のない担当を決めることです。