犬をロボットに慣れさせることを導入条件にしません。ナオの家では、犬が離れられる道と休む場所を先に守り、機械側を狭めます。
ペットを慣らすより、三つの区域を分ける
最初に「ロボットが入る掃除区域」「ペットがいつでも戻れる退避区域」「食事・排泄区域」を分けます。退避先は、別室、ゲートの向こう、猫なら普段から使う高い場所など、ロボットが進入できず、ペット自身が選べる場所です。食器やトイレの周囲は掃除区域から外します。
ナオの「毛を取るための機械で、逃げ道まで取らないようにしたい」という順番が大切です。機械へ近づけたり、音や動きを我慢させたりすることを開始条件にしません。扉やゲートを閉じることで退避先へ行けなくなるなら、その配置では運転しません。
毛より先に、液体と小物を床から探す
スタートボタンを押す前に、ロボットの高さまで目線を下げて一周します。先に見るのは毛の量ではなく、次のものです。
- 排泄物、嘔吐、水たまり、こぼれたフード
- 水やフードの食器、トイレ用品、薬
- 細い玩具、ひも、首輪やリード、噛みかけの部品
- ペットが隠れている家具の下や、退避先までの通路
障害物を認識する機能がある製品でも、対象機種や運転の種類によって働き方は異なります。検知を衛生保証にせず、排泄物や液体は人が先に取り除きます。床に残す配線の扱いはロボット掃除機を動かす前の配線整理で別に確認できます。
最初の7回は、在宅で一部屋だけ試す
初回から全室や留守中の運転にはしません。食事、排泄、睡眠、遊びの時間を外し、大人が停止できる状態で5〜10分の小区域から始めます。ペットをロボットの近くへ誘導せず、退避先へ移れる距離から観察します。
1回ごとに、運転した部屋と時刻、ペットがいた区域、床に残った物、止めた理由を短く記録します。7回続けても「この時間なら必ず分離できる」と言えなければ、自動運転の候補時間にはしません。給餌や給水の時間と重なる場合は、自動給餌器を使う前の手動バックアップを先に決めます。
追う・噛む・固まるなら、その場で停止する
追い続ける、噛もうとする、進路をふさぐ、動かず固まる、退避先へ行けない、普段の食事や排泄を中断する。このどれかが見えたら、慣れるまで続けず停止します。抱き上げてロボットへ近づけるのではなく、機械を止めて距離を戻します。
停止後は「部屋を外す」「時間を変える」「物理的に区域を分ける」「その用途では使わない」の順で選びます。同じ反応が繰り返すなら、無人運転へ進めません。家族が別々の判断をしないよう、家のロボットを止める条件も一緒に書いておきます。
機体の衛生も確認する
運転後は電源を切り、ブラシに巻いた毛、吸引口、車輪、ダスト容器を説明書どおり確認します。排泄物や嘔吐を巻き込んだ可能性があるときは、その場で再開せず、ペットを離し、メーカーの清掃・問い合わせ手順を確認します。自己判断で水洗いできない電装部まで濡らしません。
毛を取る時間より、床確認、区域分け、機体清掃に時間がかかるなら、自動化の範囲を一部屋へ戻します。毎回の準備と後始末を含めても戻る時間があるかで判断します。
続ける条件を、七回後に一行で決める
七回分を見返し、「誰が床を確認し、どの時間に、どの一部屋を、どの退避先を残して動かすか」を一行にします。これが書けて、途中停止と後始末を家族が実行できるなら、その条件だけを定期運転にします。
区域や時間を変えても接触を避けられない、汚染の見落としが続く、ペットの食事・排泄・休息を邪魔するなら、その場所は手作業へ戻します。掃除の短縮よりケアの観察を優先する境界は、家事ロボットに任せないケアと安全で整理できます。