KRL-DS-004CHECKLIST

家庭ロボットの停止・再開ルールを家族で決める

設定した本人だけが停止方法を知り、家族はアプリも境界設定も分からない家庭へ。

家庭ロボットの停止・再開ルールを家族で決めるで機械に任せる範囲と停止条件を表した図
機械に任せる範囲と、止めて人へ戻す条件を先に分けるための図です。

実装室の短答

最初に試せる

家族ルールは『本体で止める→人と動物を離す→原因札を置く→設定者へ伝える』の順にします。止める権限は成人全員へ、設定変更と再開は担当者へ分け、子どもには近づかず大人を呼ぶことだけを伝えます。通信なしで一度実演し、原因確認までは再開しません。

向く状態一仕事・一部屋に絞れば、最初の実験に向きます。

まだ向かない状態物理停止ボタンの位置を家族が知らない

できる状態
設定者が不在でも家族が安全に停止できる
準備の目安
20分
手入れ周期
新しい家族・機種・配置変更のたび
確認日
次回確認

停止ルールは、便利に使えなかった人を責めるためのものではありません。ナオの家では、誰でも異常を言葉で止められ、大人が安全を確認するまで再開しない流れを先に作ります。

停止ルールは、アプリではなく一枚の紙にする

設定した人が外出していても、家にいる成人が迷わず止められることが第一です。アプリの画面だけに手順を残すと、通信不良、ログアウト、端末の不在で読めません。ドックや保管場所の近くに、次の内容を書いた紙を置きます。

停止カードの欄 家で書く内容
まず押す場所 本体の停止ボタンを写真か図で示す
離すもの 人、子ども、動物を運転範囲から離す
再開しない条件 液体、熱、煙・異臭、巻き込み、落下端、接触など
連絡先 設定担当者と、異常時のメーカー窓口
説明書 紙の説明書または公式ページを開く場所

ボタンの名称や、停止後に主電源・プラグをどう扱うかは機種で異なります。ここだけは一般的な言葉で埋めず、その製品の取扱説明書を見て書き写します。

止めた人は「原因を直す人」にならなくてよい

家族が覚える順番は、本体で止める→人と動物を離す→原因札を置く→設定担当者へ伝える、です。止まった機械をすぐ持ち上げたり、巻き込まれた物へ手を伸ばしたりする必要はありません。刃やブラシ、熱、液体、破損が関係する場合は、取扱説明書に従い、判断できなければその日は使用を中止します。

リツなら「まず止める。次に離れる。最後に伝える」と三つに分けます。家族全員を修理役にせず、停止までを共通動作にするためです。

赤は中止、黄は担当者が確認する

停止の原因を二種類に分けると、慌てて再開しにくくなります。

札 例 次の行動
赤:その日は再開しない 液体、煙・異臭、発熱、破損、人・動物との接触、階段など落下の恐れ 周囲を離し、説明書とメーカー窓口を確認する
黄:担当者が確認するまで待つ コード、薄い布、小物、家具の脚、通信切れ、位置ずれ 原因と停止場所を記録し、設定担当者が範囲を見直す

赤と黄は製品の警告表示を置き換えるものではありません。説明書が使用中止や点検を指示している場合は、そちらを優先します。屋外で刃や水が関わる機器は、屋外ロボットの非常停止手順を別に用意してください。

止める権限は広く、設定と再開の権限は狭くする

成人は誰でも本体を停止できるようにします。一方、管理者アカウント、運転範囲、予定、カメラや地図の共有は、担当者を一人か二人に絞ります。全員を管理者にすると、誰が境界を変えたか分からなくなり、必要以上に家庭内データを共有することにもなります。

接続機器では、同居人が利用に同意しているか、認証や更新をどう管理するかも確認事項です。カメラ・音声・地図がある場合は、家族のプライバシー合意と一緒に、見る人・保存期間・使わない機能を決めます。

子どもは停止操作の担当にしません。「追いかけない、乗らない、手を入れない。離れて大人を呼ぶ」を年齢に合わせて伝えます。掃除のために家具や家電を動かす日は、普段隠れているコードや洗剤にも手が届きやすくなるため、運転前に子どもの動線をもう一度見ます。

一度だけ、通信なしで実演する

家族がそろう日にアプリを閉じ、次の順で一回だけ練習します。危険を再現する必要はありません。紙札を「黄」にして置くだけで十分です。

  1. 成人の一人が本体の停止ボタンを押す
  2. 別の人が子どもや動物を運転範囲から離す役をする
  3. 停止カードで原因札と連絡先を確認する
  4. 設定担当者が、取扱説明書を見て再開前確認を読み上げる

誰かが本体の停止位置を探した、説明書を開けなかった、連絡先が分からなかったなら、その場で紙を直します。機種、ドック位置、家具配置、同居人が変わったときにも更新します。

再開は、四つを確認できた担当者だけが行う

再開する前に、担当者が「原因を特定した」「取扱説明書に反しない」「人と動物が範囲外にいる」「境界や床の状態を直した」の四つを確認します。一つでも分からなければ、その日は再開しません。

再開後は在宅で狭い範囲だけを見守り、同じ黄の原因が繰り返すなら範囲を狭めます。一週間の試運転へ戻し、停止場所と救出時間を記録してください。止められることは失敗ではなく、長く使うための最初の機能です。

STOP CONDITIONS

この実装を止める条件

  • 物理停止ボタンの位置を家族が知らない
  • 液体・熱源・階段へ近づいた
  • 原因を取り除かずアプリから再開する

DECISION BEFORE START

動かす前の三つの決定

任せる設定者が不在でも家族が安全に停止できる
止める物理停止ボタンの位置を家族が知らない
人へ戻す同じ停止が続く、または手入れが暮らしの余白を超えたとき

TONIGHT'S CARD

ナオが今夜10分で試すこと

家族で停止合図を一語決め、物理停止の場所と再開を判断する大人を確認する。子どもに機械へ近づいて止める役割は持たせない。

SOURCES

取扱説明書・公的資料

  1. 7 Tips to Keep Your Smart Home Safer and More PrivateNIST · 2026/8/12確認
  2. Vol.613 掃除中の事故に気を付けて!消費者庁 · 2026/8/12確認

VISIBLE FAQ

よくある確認

アプリを家族全員へ入れるべきですか?

権限とデータ共有が増えるため必須ではありません。まず本体で止められ、必要な人だけへ最小権限で共有します。

子どもにも停止を教えますか?

年齢に応じ『近づかず大人を呼ぶ』を優先します。危険な機械の操作役にはしません。

止めた後は電源プラグを抜きますか?

機種や状況で安全な手順が異なるため、一律には決めません。主電源、プラグ、持ち上げ方を含め、その製品の取扱説明書に従います。