異常時にアプリを探す数十秒は、屋外では長くなります。ナオの家では、通信がなくても止められる物理手順を大人が先に共有します。
実機の横ではなく、入口に停止カードを置く
取扱説明書から、機種ごとに一枚の停止カードを作ります。本体写真へ物理停止ボタン、主電源、安全キー、プラグや電源装置の位置を印し、「触れる前に完全停止を確認」「再開担当者」を書きます。機械のそばまで行かないと読めない場所ではなく、庭やプールの入口など安全側に置きます。
リツの「非常時ほど、アプリの深い画面ではなく物理停止へ戻ります」は、通信やスマートフォンが使えない場合も区域を止めるための考え方です。ただし、物理停止へ近づくこと自体が危険な火災、損傷した電源、水中の人、機体の落下しかけでは接近せず、緊急連絡と区域分離を優先します。
見つけた人・止める大人・再開する人を分ける
異常を見つけた人の役割は、機械へ駆け寄ることではありません。「近づかない」「人、子ども、動物、来客を区域から離す」「担当する大人を呼ぶ」の三つです。子どもへ停止ボタンを押す役や回収役を任せません。
停止担当の大人は、危険側へ入らず届く停止手段から始めます。再開担当はさらに限定し、原因と損傷を確認できる人にします。家の機器全体の権限は家族共通の停止・再開ルールにも記録します。
停止表示・物理停止・電源OFFを分ける
アプリの停止表示、通信切断、予約解除は、刃や車輪へ触れてよい状態と同じではありません。手元の機種で、次の三段階をカードへ写します。
- 本体の指定ボタンなどで動作を停止する
- 刃、車輪、ファンなど危険な可動部が完全に止まるのを確認する
- 取扱説明書どおり、主電源、安全キー、電源装置を安全な状態にする
芝刈りロボットの公式説明書でも、危険な可動部が完全に止まる前に触れないこと、詰まり除去・保守・点検前に製品をOFFにすることが示されています。通信が切れただけ、画面が暗くなっただけで次へ進みません。
回収は、刃・水中・高所で別のカードにする
| 機器 | 回収前の境界 | 回収でしないこと |
|---|---|---|
| 芝刈りロボット | 刃の完全停止、主電源OFF、安全キー、手袋と指定姿勢 | ONのまま持ち上げる、刃の近くへ手足を入れる |
| プール清掃ロボット | 全員が水外、電源遮断、説明書指定の引き寄せと持ち方 | 通電中に水へ入る、電源ケーブルだけで持ち上げる |
| 窓拭きロボット | 下方立入禁止、手で本体を確保、停止順序と安全索 | 安全索だけで吊る、外へ身を乗り出す |
芝刈り刃の点検は主電源停止後の刃の扱い、水中機器は人と機械の水中時間を分ける手順へ分けます。一つの「ロボット回収手順」を全機器へ流用しません。
正常な日に、一度だけ停止を実演する
導入時と機種変更時に、危険物や人が作業区域にいない正常な状態で実演します。発見者が入口で知らせ、担当者がカードを読み、停止・OFFを行い、別の家族が予約解除を確認します。刃へ触れる、プールへ入る、高所機器を外すといった危険な回収まで練習しません。
実演では「アプリがない」「設定者が外出中」という条件も試します。停止位置へ安全に近づけない、カードだけでは分からない、担当者が不在になる時間があるなら、その時間帯の自動運転を外します。
再開は、五つを口にできる担当者だけが行う
再開前に、原因、機体と電源の損傷、作業区域、人と動物、工具と外した部品の五つを確認します。点検のために動かした境界やカバーも元の安全状態へ戻します。遠隔画面だけで「直った」と判断せず、担当者が現地を見ます。
同じ異常が二度出る、STOPボタンが働かない、ケーブルや本体に損傷がある、異常振動・発熱・焦げ臭がある場合は再開しません。メーカーや点検へ渡し、次の予約も解除します。非常停止の成功は、機械を早く戻すことではなく、誰も危険区域へ入らず停止状態を維持できたことです。