一台を二階へ運べることと、ナオの暮らしで続けられることは別です。階段は最初から赤い境界にし、運搬と戻しまで運用時間へ入れます。
階段は段差ではなく、最初から赤い境界にする
コロの「ピ。階段は段差テストではなく、最初から赤い境界です」を運用の出発点にします。落下センサーの性能を確かめるため、本体を階段端へ向けたり、手で押し出したりしません。階段、吹き抜け、玄関の落下部は、越えられる高さを測る対象から外します。
アプリの進入禁止区域だけに頼らず、手元の説明書が認める方法で運転範囲を分けます。一時的な箱や軽い板を置く場合も、本体が押して動く物を安全柵の代わりにしません。境界を作れない階では動かさないことが、最初の停止条件です。敷居の通過とは段差を越える・避ける・境界にする判断で分けます。
各階を別ミッションとして、一枚に書く
「家全体を掃除する」という一つの予約にせず、階ごとに運用票を作ります。
| 欄 | 1階 | 2階 |
|---|---|---|
| 開始場所 | ドック | 廊下中央の固定位置 |
| 終了場所 | ドックへ帰還 | 開始位置付近で停止後に回収 |
| 赤い境界 | 玄関の落下部 | 階段・吹き抜け |
| 使用する地図 | 1階 | 2階 |
| 持ち運ぶ人 | なし | 担当する大人 |
| 中止条件 | 境界・帰還・地図のずれ | 境界・回収・地図のずれ |
「どこか空いた場所」から始めると、地図や終了位置の確認が毎回変わります。各階で家具にぶつからず、階段から距離があり、床が平らな一地点を決めます。踊り場、階段の一段目、扉の開閉範囲は開始場所にも仮置き場所にもしません。
ドックのある階と、ない階の終了を分ける
ドックのある基準階は、開始だけでなく安全に帰還できることまでを一回のミッションにします。設置余白と帰還経路はドックを置く順番で確認します。
ドックのない階では、説明書がその使い方を認めているかを先に読みます。使える場合も、清掃が終われば自動的に別階のドックへ戻れるわけではありません。運転終了を担当者が確認し、平らな終了場所で停止した本体を回収します。電池切れまで探させたり、階段付近へ放置したりしません。
停止・確認・運搬・設置の順で受け渡す
別階へ移す前に清掃を停止し、ブラシと車輪が止まったことを確認します。ダスト容器や水タンクが閉じているか、外側に液体や汚れがないかを見て、メーカー指定の持ち手や姿勢で運びます。階段では次の四つを守ります。
- 本体以外の荷物を同時に持たない
- 両手と足元をふさぐコードや衣類を先に除く
- 子どもやペットと階段ですれ違わない時間を選ぶ
- 到着階の固定位置まで、一度で置ける経路を空ける
重さ、形、階段、身体の状態から安定して運べないなら、一台を共用する方式を選びません。人へ無理な運搬を残す自動化は、家事を減らしたことになりません。
地図機能の限界を読む
複数階の地図を保存できる数、別階の認識方法、ドックを置く階、進入禁止区域の持ち方は機種によって異なります。公式サポートでも、別の場所へ本体だけを移して新しい地図を作る案内がある一方、保存できる地図数やドックの扱いには機種差があります。購入時の商品名ではなく、手元の型番と現在のアプリ画面で確認します。
開始前に、選ばれている階、部屋名、進入禁止区域、清掃モードを読み上げます。表示が違う、現在地を認識しない、古い地図へ戻る、区域設定が消えた場合は、その場で停止します。正しい地図へ切り替わることを期待して走らせ続けません。
最初の7回で、運ぶ価値まで判定する
最初の7回は在宅し、階ごとに開始、終了、地図、境界、介入回数を記録します。さらに停止から運搬、設置、回収、ドックへ戻すまでの人の分数も測ります。ロボットの手入れ時間を週予算へ入れる方法と同じく、運転時間ではなく人へ戻った正味時間で比べます。
七回とも正しい地図で始まり、階段へ近づかず、予定位置で終了し、担当者が無理なく受け渡せるなら、その階を条件付きで継続します。地図の取り違え、境界への接近、回収忘れ、不安定な運搬が一度でもあれば予約を外し、一部屋へ狭めます。直せないなら、別階は手作業へ戻します。