対応傾斜角だけでは、ナオの庭の雨上がりを安全とは言えません。滑った後の行き先まで見て、数値が範囲内でも使わない判断を残します。
斜面を一枚でなく、区間カードに分ける
庭の「斜面」を一つにせず、傾きや地面が変わる位置で区切ります。各区間に、勾配、斜面の長さ、上り・下り・横向き、草と土、境界、斜面下の道路・池・擁壁・階段を書きます。入口と出口の狭さも別欄です。
ナオの「何度の坂かだけでなく、滑ったらどこへ行くかを見る」は、このカードの順番です。勾配を測る前に斜面下を見て、機体が滑る、境界を越える、土が崩れる場合の到達先が危険なら、その区間を測定候補から外します。
最大勾配は、候補を外す上限として読む
メーカーが示す最大勾配は、その型番と記載条件の情報です。作業区域の最大値と、境界線付近の最大値が別に示される例もあります。角度とパーセントを混ぜず、説明書の単位のまま区間カードへ写します。
自宅の区間が数値内でも、横向き、長い下り、濡れた土、段差際、狭い出口は同じ条件ではありません。最大値ぎりぎりを走らせて限界を探らず、余裕を取れない区間は区域外にします。
滑った先から、境界を内側へ戻す
道路、池、水路、擁壁、階段、車両の出入口へ向かう下りでは、停止性能を危険側で試しません。危険から余白を取る境界設計を使い、滑走や空転が起きても届かない位置まで内側へ戻します。
斜面の下が平らでも、雨水が集まる、土が軟らかい、旋回できない、充電台へ戻るため再び横切るなら別の危険です。行きだけ成功する区間を通過可にしません。
雨量より、靴跡と地面の戻りを見る
運転前に安全な外側を歩き、靴が沈む、泥が付く、水がにじむ、水たまりがある、草が寝たまま、土が動く状態なら延期します。前回運転の深い車輪跡や掘れが残る場合も、さらに走らせて乾かしません。
雨センサーや天気予報は補助です。雨が止んだ時刻と、斜面の土が機械を支えられる時刻は同じではありません。屋外対応と雨・雷・保管条件も別に確認し、濡れた充電端子へ戻す運転をしません。
安全な内側の小区間だけ、在宅で試す
説明書の条件内で、滑走先に危険がなく、地面が乾いた区間だけを明るい時間に試します。人と動物を区域から離し、安全な上側・内側から観察します。機体を押す、斜面下で受け止める、車輪へ近づくことはしません。
横滑り、空転、深い車輪跡、境界への接近、底面接触、異常停止が一度でもあれば非常停止手順で止め、その区間を区域外へ戻します。成功回数で危険な一回を相殺しません。
雨後・季節・地面工事のたびに再判定する
雨後、凍結後、芝張り、掘削、排水工事、境界移設、長い乾燥期の後は予約を外します。地面の硬さ、斜面下、境界の余白を区間カードへ再記録します。防水・耐候表記を、豪雨、雷、浸水、充電台周辺の水たまりの許可にしません。
七回の在宅運転で地面を傷めず、滑りや介入がなく、危険へ届かない余白を保てた区間だけを続けます。勾配数値が合っていても、雨のたびに判断が不安定なら、その斜面は手作業へ戻します。